VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用回線を構築し、安全な通信を可能にする技術を指します。データの暗号化や匿名性の確保など、多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。

What is ”VPN”?
VPNのメリット
VPNの主なメリットは以下の3つです。
①セキュリティの向上
VPNは通信データを暗号化し、外部からの盗聴や改ざんを防ぎます。特に、公共のWi-Fiネットワークなどセキュリティが脆弱な場所でインターネットを利用する際に、個人情報や機密情報の保護に役立ちます。
②プライバシーの保護
VPNサーバーを経由してインターネットに接続するため、実際のIPアドレスが隠されます。これによりオンラインでの活動が追跡されにくくなり、匿名性が高まります。
③地理的制限の回避
VPNサーバーの所在地を自由に選択できるため、特定の国でしかアクセスできないウェブサイトやサービス(動画配信サービス、オンラインゲームなど)を利用できるようになります。
VPNのデメリット
VPNは便利な反面、いくつかの欠点も持ち合わせています。
①通信速度の低下
VPNはデータを暗号化・復号化するプロセスを経るため、通信速度が遅くなることがあります。特に、無料のVPNサービスや利用者が多い時間帯は、速度低下が顕著になる場合があります。これは使用しているWifi回線の速度や、VPNのサービスにもよります。
②コストの発生
高品質で安定したVPNサービスは有料であることがほとんどです。無料のサービスは機能が制限されていたり、セキュリティリスクを伴ったりすることがあります。信頼できるVPN業者を選ばないとかえってリスクにつながる側面があります。
③完璧なセキュリティではない
VPNはあくまで通信経路を保護するものであり、マルウェアやフィッシング詐欺など、他のサイバー脅威から完全に守ってくれるわけではありません。
④一部サービスでの利用制限
一部のウェブサイトやオンラインサービスは、VPNからのアクセスをブロックしている場合があります。これは、不正な利用を防ぐためや、特定の地域でのみサービスを提供するためです。また、国によってはVPN接続そのものを違法としているところもあるため注意が必要です。例として、北朝鮮、ベラルーシ、オマーン、イラク、トルクメニスタンではVPN接続が違法、ロシアと中国では大幅に制限されています(2025年時点)。
NordVPNの特徴とは?【PR】

NordVPNとは、Nord Securityが運営する海外VPNサービスだ。10年以上の運営実績に加え、1,000万人以上のユーザーを有しており、最大手のサービスの一つとなっている。世界各地にサーバーを配置しており、ノーログポリシーも宣言している。
また、下記のようにWindowsを始めとして多種多様なデバイスに対応している。30日間の返金保証もあるため、始めやすいのもメリットだ。

一方、同時接続台数が10台以内である事や、規制が厳しい中国での使用が出来なかったというユーザーの声もある。ただ、同時に10台以上接続しない人や中国に行く予定が無い人にとっては大きなデメリットにはならないだろう。
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おわりに
VPNは、特に公共ネットワークやリモートワークでのセキュリティを確保する上で非常に有効なツールですが、通信速度やコスト、完璧なセキュリティではないという点を理解した上で利用することが重要です。
当記事ではVPNについて紹介しましたが、VPNの使用有無に関わらず各種法令を遵守した健全なインターネットの利用を心掛けていただき、違法ダウンロードや誹謗中傷など法に反する活動・言動はくれぐれも控えるようお願い致します。
また、当記事で紹介した内容は2025年9月時点での情報であり、今後VPNの料金・サービスに変化が生じる可能性もございます。最新の情報を確認していただくと共に、プライバシーポリシー | KAIKAKUについてもご覧頂くようお願い致します。